APR 09, 2021
EVENT REPORT
GD対策講座 ~就活で評価されるファシリテーション能力とは~
INTRODUCTION
2月9日、グループディスカッション(以下GD)で評価される「ファシリテーション能力」が身に付く講座がオンラインで開催されました。半年間ファシリテーターについて研究した経営学部廣田ゼミ生の主催の下、70名ほどの学生が参加しました。廣田ゼミといえば経営学部内でアクティブに活動する人気ゼミです。就活でのG Dを有利に進めていくため、数多くの技を教えていただきました。
1、「ファシリテート/ファシリテーター」とは
そもそも「ファシリテート」にどのような意味が込められているのでしょうか?
英語のFacilitateにはこのような意味があります。
Facilitate…容易にする、楽にする、促進する
そしてG Dにおいての「ファシリテーター」の役割は以下の三つにあると言います。
・会議の参加者に発言を促す
・全体を見て話をうまくまとめ上げる
・話し合いを適切な方向に導く
この太字の頭文字をとった『う・ま・み』を意識することが最善なG Dへの道です。
つまり、「ファシリテート/ファシリテーター」は、議論全体を支えまとめることで、より良い価値を生み出すことができるのです。
2、リーダーや司会者との違い
GDなどのグループワークにおいてよく出るリーダー、司会者と何が違うのでしょうか?
リーダーは、会議の先頭に立ち、メンバーを引っ張るため、中間の立場での発言は特にしないという特徴があります。これに対し司会者は、企画の進行を担うため、メンバーへの発言を促すことは特にありません。
このことから「ファシリテーター」はリーダー、司会者両者を兼ね備えた立場であると言えます。
またこの特徴によってG Dに4つのメリットが生まれます。
①議論に深入りせず、血管部分を補うことができる
②話をメンバー全体に振ることで、意見やアイデアの偏りをなくすことができる
③今何をするべきか、の指針となってくれる
④メンバーにはない新たな角度で意見を出し、議論の活性化を図る
「ファシリテーター」がいることによってこんなにも良い効果が生まれるのですね。
3、「ファシリテーター」の極意7か条
半年間「ファシリテート」について研究した主催者の寺田さんが考える極意を教えていただきました。
一、自身の話を含ませてインタビューをしよう
→自分の考えを述べた上で相手に話を振ることで、お互いの考えが共有されて良い議論になる
二、率先してインタビューは他のメンバーにする
→凝り固まった固定観念をなくし、様々な角度から議論を進める
三、積極的に褒めてみよう!
→他人の意見を否定してしまうと、上下関係が生まれ萎縮するメンバーが出てくる
良い雰囲気で議論を進めるために必要
四、テンションはいつもより少し高めで
→社会人としてふさわしい元気な姿によって、面接官に好印象を与える
五、相槌は2回までにする
→聞いているアピールは重要だが、相槌をしすぎるとかえって話し手の邪魔になる
六、ファシリテーターの話すぎは禁物
→G Dは全員参加でこそ意味がある
話を振ることが大きな役割になる
七、リアクションには「感嘆詞」入れる
→特にオンラインでは反応がイマイチわかりにくい
話し手に共感してこそファシリテーター
4、G Dとその黄金比
G Dとは、対話と議論であると言います。
食事中などにする会話や、高校時代によくやるディベートとは違い、価値を生み出すことに焦点を当てた話し合いがG Dと呼ばれています。
このG Dには「1:7:2」という時間の黄金比が存在します。
1:前提条件の確認
7:テーマに対する議論
2:発表へ向けての準備
この比率を意識することでG Dの意見を円滑にまとめることができます。
「議論に夢中になりすぎて時間が足りない」なんてことがなくなりますね。
以上教えていただいたことをもとにブレイクアウトルームに分かれ、G Dを実践しました。
今回のテーマは「近大学食の新メニュー」です。
発表チームの中に「近大フルーツ丸ごとバイキング」というアイデアがありました。農学部で育てた新鮮な果物を使った女子学生をターゲットにしたバイキングです。マグロ以外の近大の資源をうまく利用したアイデアですね。
実際にG Dをやってみると、頭では理解できていることが実際に行動に移せず苦戦しているチームもありました。しかし、積極的な意見交換によって25分という短い時間の中で各チーム結論を導くことができました。
就活だけでなく様々な社会の場所で生かされるファシリテート力。
半年間研究した廣田ゼミ生の論理的で最善なファシリテートの考察は役立つものばかりでした。参加学生の今後の就活に生かされることを期待したいです。
EDITING TEAM
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代表
吉本はづき
0-10Studio