FEB 26, 2020

PROJECT REPORT

アクトプロジェクト年間活動報告

INTRODUCTION

個人的な行為とみなされてきた読書ですが、近年、本を媒介にして場をつくり、人をつなげる試みが広がっています。
近大読舒会は建築学部鈴木教授の呼びかけにより集まった学生を中心に、2018年11月からスタートした読書会サークルです。現在12人のメンバーを中心に、月に1、2回の紹介型の読書会に加え、様々な企画を行っています。「舒」は「ショ」と読み、「ゆったり」「ひろげる」などの意味があります。読書の楽しさとそこから見えてくる世界を、ゆったりと広げて行くことを目指しています。

【成果】本を媒介に人とつながり世界を広げる!

学生の時に大人の人と話す機会は少ないと思います。バイト先や先生くらいで、違う世代の人と話すことなんてほとんどないです。しかしこの1年の活動を通して、読書会というイベントが、未知の人と自分たちを簡単に繋げてくれることを実感しました。自分が読んだことのある本を持ってきている人がいたら、それは趣味が合う人かもしれません。自分が興味のある分野の本を持ってきている人がいたら、それは新しい知識を与えてくれる人かもしれません。自分が読みたいと思った本を持ってきている人がいたら、すぐに話をしにいきましょう。人と人を繋ぐのに何も大きなものなんていらないのです。本一冊あれば十分です。

【具体的な活動内容①】読書会で人とつながる!

4月から2月の間で計14回読書会を行いました。色々な学部の学生に参加していただきました。他学部生と話す機会がなかなか無い中、このように本が好きな人同士が集まる機会を設けられたことに満足しています。読舒会メンバーのみで行う読書会では、気心が知れた仲なので、「この人にはこの本をオススメしたい!」という気持ちが働き、互いに自分に合った本を知ることができます。さらに「ぶらりまちライブラリーラリー」「ながせのながや読書会」「simple読書会」など地域の読書会とのコラボによって、街の社会人の方々とも交流しました。様々な職業、年齢の方にオススメの本を教えてもらい、自分の興味の幅が広がったように思います。

【具体的な活動内容②】本で他の団体や社会とつながる!

6月から9月にかけては文芸学部の空間デザインゼミの方達とコラボし、本を使った空間づくりをしました。衣・食・住というテーマでなおかつ読みやすい本、わかりやすい本を一緒に選定し、良い空間が出来上がりました。メンバーに建築学部の学生が多いので施工も一緒に手伝わせてもらうことになりました。また11月には横浜で開かれる図書館総合展にも参加し近大アカデミックシアターと活動を発表しました。参加するにあたり図書館の職員の方々や他の参加団体と一緒にポスターを制作し、ポスターセッションの優秀賞をいただくことができました。参加してACTの価値と自分たちの団体の良さを改めて実感することができました。

いろんなコミュニケーションのツールがあるなかから、本を選択肢の1つに数えてみませんか?

谷村無生

文芸学部

その人に似合う本を常に模索。本は体を表す。

杉原有翼

建築学部

自分の好きな本をどうやって人に伝えるか、それを考えるのが楽しいです。

龍崎真侑

国際学部