FEB 10, 2021

PROJECT REPORT

アクトプロジェクト年間活動報告

INTRODUCTION

“オール近大”×地域の掛け合わせで持続可能な地域社会への貢献・推進に取り組んでいる。社会連携推進センターの前身である東日本大震災復興支援室は、文理や学部を越えて教職員の知を結集し、除染、心身ケア、産業・農業振興の分野で支援活動を行ってきた。そこで培われたノウハウと“オール近大”のアプローチを活かし、包括連携協定を締結している地方自治体等で地域活動を推進している。さらに、国連が進めるSDGsの精神を尊重し、啓発・推進とともに、持続可能な社会づくりを共通したゴールと考え取り組んでいる。

【成果】ジェラート販売、サイクルツーリズムによる地域創生活動
SDGs啓発・推進活動のオンライン化

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川俣町関係者との共同による商品開発(かわまたブルーベリージェラート)販売、サイクルツーリズムでの町内活性化を目標に、
廃校跡施設を拠点としてレンタサイクル事業を開始した。
SDGs推進活動として、SDGsについてわかりやすい冊子800冊を製作し、川俣町内小学校3年生から6年生全員に配付する。これをもとに、小学校2校に向けてSDGsに関するオンライン授業を行った。また、SDGs Days in Kindaiをオンラインにて実施した。産学連携SDGsの取り組みとしてKSAが取材を受けた模様が、BSテレビ東京「日経プラス10」にて放送された。今後も継続して啓発・推進に取り組み活動を行う予定である。

【具体的な活動内容①】サイクルツーリズムを活用して、地域の方々との連携で地域創生に取り組む(福島県川俣町)

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サイクルツーリズムを主に地域への関係人口を増やすことで地域創生を行なっている。廃校後施設を利用してサイクリング拠点を整備し、レンタサイクルも5台装備。3つのサイクリングコースを開発してそれらの素敵なコースマップを作成した。より多くの方々に利用してもらえるようにホームページも作成して広報を進めている段階である。また、地域の方々との連携も必須だと考えており、普段から懇談会をするなどして親交を深めている。特に今年度は新たな試みでオンライン懇談会を開催し、地域の方々の意見を聞き、来年度以降の新たな取り組みにむけメンバーで日々活動に取り組んでいる。

【具体的な活動内容②】SDGsを広める学生団体SDGs Planetによる”SDGs Days in Kindai"

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今年はコロナの影響で恒例の”SDGs week in Kindai”をオンライン化、短縮化し、2020年12月1~3日に”SDGs Days~on line~”として開催した。 保本先生の基調講演や「近大発、ポストコロナ社会の設計図」の発表の他、「近大生がするSDGsガチトーク」として近畿大学内で様々な分野のSDGsに関する活動をしている個人や団体との対談をネットで配信した。活動内容の紹介から活動している中でそれぞれに立ちはだかる課題の共有、SDGsは2030年までに達成できると思うか、などと言ったをざっくばらんに「学生が思うホンネ」を語り共有する、大変貴重なイベントであった。

【具体的な活動内容③】Tabio × 近畿大学 無農薬栽培コットンからつくる靴下プロジェクト(KSA)

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コットン栽培による環境への影響や、フェアトレードに対する問題意識から、日本製・無農薬栽培のコットンを使用した靴下をプロデュースする活動。タビオ株式会社さまの協力を得ながら、「苗植え」「紡績」「染色」「編み立て」の全ての工程に携わる。編み立て後、靴下のパッケージ付けはメンバー自らの手で行った。完成後は『近畿大学とつくった無農薬コットン靴下』として商品化し、Tabioオンラインストアや靴下屋なんばパークス店にて販売予定である。この靴下を手に取った人が環境問題に目を向け、自分自身で調べ、考えるきっかけになることが期待される。

【具体的な活動内容④】新日本空調プロジェクト・Patagoniaプロジェクト(LWW)

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大手総合設備建設会社、新日本空調が50周年を迎えるにあたりユニフォームを一新。旧ユニフォーム約2トン分を産業廃棄物として処理するのではなく、近畿大学とアースコンシャス社と協力し、旧ユニフォームからポリエステル培地を生産。ポリエステル培地の生産に先立ち、旧ユニフォームの分解作業を行う。
アウトドアブランド パタゴニアとの共同プロジェクト。パタゴニアに、学生が持参した破れたり壊れたり眠っていた服を無料で修理してもらう。「ファッションが及ぼす環境破壊」などテーマに沿ったパネルを展示。「新品よりもずっといい」を合言葉に、一つの服を長く大切に着ることの大切さを学生に発信する。

来年度以降も地域の方々の期待にこたえるために誠意いっぱい頑張りたいと思います。

庄谷 翼

国際学部

全てが不確実な年だが 「何もせずに諦めるより、チャレンジして失敗する方がいい」と信じて活動し続けた。

森本裕也

国際学部

靴下プロジェクトにおいて、利益を追求するだけではなく社会貢献をする企業の重要性を実感しました。

陣内 愛花音

国際学部

エシカルファッションをファッションの楽しみ方として普及させ、環境にも人にも優しい社会にしたいです。

岩本実奈

文芸学部