03 時空をめぐる宇宙旅行

大航海時代、大探検時代を経て、フロンティアが消滅した現代において、残された未開の地が宇宙なのである。宇宙を工学的に開発する技術の進歩、宇宙に実際にその一歩を刻む宇宙飛行の歴史。想像力のメディアであるマンガが伴走するか、もしくは一歩先んじてきたことは必然であろう。その空想力は宇宙旅行、宇宙活劇、宇宙人にまで広がっていく。マンガ、新書、文庫をひとつながりに、宇宙旅行の想像から、宇宙工学の現在、宇宙物理学の仮説までを概観。

CORE BOOK

「時空をめぐる宇宙旅行」を象徴する本です。

まんがサイエンス

人工種子とは何か。酵素でなぜ汚れが落ちるのか。光るメダカをどうやって作ったか。専門的な取材に基づきながらもスイカや牛乳パックやDNAが「おたすけ怪人」と化して解説するというSF的な設定で人気を博した。本作は1980年代後半に学研「5年の科学」で連載開始。2010年代に「大人の科学マガジン」にも掲載された。作者のあさりよしとおは「宇宙作家クラブ」の会員であり、『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターデザインも担当。

  • 03 01

    求人!宇宙開発

    宇宙開発は着実にその歩みを進めてきた。1961年のボストークによる有人宇宙飛行を皮切りに、近年の国際宇宙ステーション建造、小惑星イトカワ探査、はやぶさ2の打ち上げ、火星探査に至るまで。だが、開発に関わる産業や企業は多岐にわたり、彼らの力学はひとに紆余曲折を強いる。人類の叡智を寄り集めたなかで、呉越同舟、合従連衡が繰り広げられる。ここに集めた作品は、そうした宇宙開発の現実を俯瞰した視点から多面的かつ多角的に捉える。

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  • 03 02

    アストロノート

    厳しい選抜試験、容赦なき訓練、死と隣り合わせの船外活動、閉鎖空間での生活。宇宙飛行士は現代における過酷な職業のひとつといって差し支えない。地球の大気圧と重力のなかに生まれ落ちた人類が、0気圧・無重力の宇宙へ飛び出すことは、生命維持の足場をみずから踏み外すも同然の行為である。それでもなお、ひとを宇宙へ駆り立てる原動力は何だろうか。感情も理性も、屈辱も栄光も詰め込まれた極限世界で、彼らが手に掴み取るものを見定めよう。

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  • 03 03

    遊星年代記

    超光速航法を用いて宇宙を旅する情景は、スペースオペラからハードSFまで、あまたの作品でお目にかかる。ひとの視線が及ばぬ遠い世界にマンガ家たちの想像力が火花を散らす。いちばん近い太陽系外の恒星プロキシマ・ケンタウリまで4.243光年。最も地球から離れた人工物ボイジャー1号は、やっと太陽系の最外縁部に到達したところ。太陽が寿命を終える50億年後に人類はどこまで宇宙の深奥を貫いているだろうか。マンガが宇宙の未来を描く。

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  • 03 04

    土星でひなたぼっこ

    宇宙を舞台にしたささやかな日常もあれば、日常に忍び込んでくる宇宙だってある。そんな両者のはざまに物語は生まれる。宇宙から飛来した異星人一家が地球でカルチャーギャップに苦しみながらドタバタ喜劇を繰り広げる。高校生活にそっと置かれた望遠鏡は、宇宙をただの観測対象からラピスラズリに銀色で描いた海図に変える。少年少女はそこに自分たちの未来を読み解くだろう。宇宙とハーモニクスする日常をいろいろなアプローチで楽しもう。

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  • 03 05

    node(ノード)

    ビブリオシアター2F「DONDEN」には、「node(ノード)」と呼ばれる張り出した本棚がある。 各トピアの中の漫画・新書・文庫が、小見出しの軸をこえて交わる「結節点」として、意外で新たな本と出会う場へようこそ。

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「ENGINEERING」には他にもこんなテーマがあります。

  • 03

    時空をめぐる宇宙旅行

  • 04

    マンマシーンと変なエンジニア

  • 05

    もうひとつの世界へ