JUL 04, 2019

EVENT REPORT

地方プロデューサー研修in島根〜事前研修&選考会編〜

INTRODUCTION

アカデミックシアターイベントを紹介するサイトACT EX (actEXhttp://actex-wp.loftwork.work/act_activity/) のイベントページを見ていると、ある広告が目に入りました。
ACT EX 掲載パンフレット

観光や地方創生に興味のある学生必見!
プロデューサー視点を学び、島根の観光コンテンツを考案するワークショップを開催!
優秀なアイデアを考案したメンバーは夏季に行われる島根プロデューサー合宿に無料で参加できるチャンス!お見逃しなく!

これを見た私は、「無料で島根県に行けるの!?それはいきたい!!」

ということで今回私は島根県を地方プロデューサー研修に参加者としてワークショップに参加しました。選考会は2日間行われ、私は27日の木曜日の方の選考会に参加させていただきました。

当日は20名もの参加者が島根行きの切符を手にすべくこのイベントでしのぎを削り合いました。

〜当日の流れ〜

  • 地方創生をテーマに簡単なグループワーク2つを通してアイスブレイキング(初対面でもコミュニケーションを取りやすいような雰囲気を作る手法で緊張という氷を破壊すること)で肩ならしと共に参加者同士の距離が近づきました。
  • 主コンテンツで考えるワークに向けて今回の舞台となる島根のある街についての説明を受け、プロデューサーの視点を養いました。
  • そして今回の舞台である街の活性化について個人ワーク、グループワークをし、それを発表しました。

アイスブレイキング

1つ目のアイスブレイキングは掛け合わせ連想ゲームとして

“「醤油×縁結び」で新しい体験型コンテンツ(イベント)を発案してみてください。”

と言うなんとも一風変わった分野の掛け合わせワーク。

醤油を染み込ませたおみくじを結ぶと言う回答や、醤油顔の人と縁を結ぶと言うなんとも斬新な発想!?も出てきました。

続いて2つ目は

“「木綿×神社」で新しい体験型コンテンツ(イベント)を発案してみてください。”

何とも近いようで遠い物質2つの組み合わせ。

木綿型のおみくじを神社で行うと言う回答や、一反木綿の妖怪が出る神社などまたまた斬新なアイデアに驚きました。

古き良き木綿街道

島根県の東部に位置する出雲市平田町。

歴史的には実はこの地で木綿が取れると言うのではなく、水路に栄えるこの街に上質な木綿の集散地になり、その地一帯が綿花流通の道として使われたため、「木綿街道」と呼ばれるようになったそうです。

現在は鉄道や交通の発展とともに、木綿街道は次第に使われなくなりましたが、 当時の賑わいを偲ばせる「酒蔵」や「しょうゆ蔵」などの商家、旧家の建物が残っており、下町情緒を今に伝えている。「木綿街道」では、縁切りの神様を祀る一風変わった神社や流れない川、醤油を使ったアイスクリーム、京呉服などが主な観光スポットとなっています。

これであなたもプロデューサー

”プロデューサーの視点” これを聞いて漠然とムズカシイなと思いませんか?
私は思いました。すごく、すごく、なんだこりゃと。

そもそもプロデューサーって私の中でテレビのお偉いさんってイメージが

強くて、恐縮していました。

地域の特性を学んだ後、地方活性化についてどうプロデュースできるかを3つのポイントを学びました。

3つのプロデューサー視点
  • 1つ目はより多くの人に伝えられるような話題性があるか
  • 2つ目はターゲットになる層の魅力的なものであるか
  • 3つ目は他の地域では味わえない体験ができるという差別化とそこに価値付けができているか

それに加えて地元民にとってもメリットがあり、観光者にとっても1度きりにならずにリピートしてもらえるものにする、プロデューサーに必要な視点を学びました。

個人ワーク

その情報をもとに街で何ができるのかを5分間で思いつくだけの案を付箋に書くというワークをしました。それが個人ワークでの審査基準となり、運営側に送りました。下の2枚目の写真は私の案ですが、3つしか思いつきませんでした…(笑)

グループワーク

グループワークでは自分たちでチームを組み、20分間をかけて個人ワークで出したアイデアを出し合い、さらにグループでの意見を出し合いました。辺りを見渡してみるとどのグループもそれぞれの意見で盛り上がっており、この日最大の賑わいを見せました。

ここでの選考基準はチームでアイデアを出せているか、議論を可視化できているか、ディスカッションを楽しんでいるかが選考基準となりました。

私たちの案は「みたことのない場所、みたことのない景色」と言う名の1日を使ったツアーを考えました。お昼に電車を貸し切ってお昼ご飯を食べ、その後、生姜のお酒、おつまみの醤油せんべいを作り、それを勾玉を熱した蒸気風呂に入りながらそれを食べる。最後に木綿の明かりの下でのぼせた体を火照らしながら夜のピクニックを楽しむと言う案を毎日が忙しい人のために非現実的にゆったりとしたプランを出しました。このアイデアを考えているときにみんなで「行ってみたい!」とワクワクしていました。

果たして私たちのアイデアは他の参加者にどう映ったのでしょうか?

発表

それぞれが考えたものを全チームが発表をしました。

流れない川で水上アートを作るイベントを考えたチームや、醤油で服を染めたり、お酒の匂いを服に染み込ませてお酒好きの方を呼び込むといった斬新なアイデアを出したチームもあり、発表の場を盛り上げていました。

忘れたいもの、忘れたくないもの
新しい恋を見つける

そして全てのチームの発表が終わり、一人一票、良かったアイデアに投票したのですが、私のチームは残念ながらみんなには選ばれませんでした。みんなにはプランというアイデアは曖昧に映り、臨場感を与えられなかったと思います。私がチームのファシリテーターをしたというので、そうさせてしまったというのはと自分の力のなさを痛感させられました。私たちの中では結構いい感じだと思ってました…(泣)

そして、選ばれたのは上の写真の2チームが同率1位となりました。

1枚目の写真の男性チームは「忘れたいもの、忘れたくないもの」という名の思い出を作るプランで、水溶性の紙に願い事を書き、それを水溶性の木綿型ボールに詰めて流れない川に投げて想いをそこに投げ込むと言うアイデアを発表していました。

また、2枚目の写真のチームは「新しい恋を見つける」という名の色とりどりの木綿を木綿街道のいたるところに飾っておき、ピンク色のハート型の木綿を見つけた人は新しい恋が見つかるというジンクスを組み込んだアイデアを発表していました。

どちらのアイデアも本当にユニークで私には到底思いつかないアイデアばかりでした。20分という短い間に初対面の人と議論するというこのハードな環境の中様々な案が出て、人の多様性を強く感じました。

まとめ

今回の選考会に参加して、私は終始ワクワクしていました。いろんな学部の知識から生まれたアイデアや、高校生からのフレッシュなアイデアなどがあり、私にも新しい視点が身につきました。
研修が終わった後もたくさんの人との交流もあり、合宿にぜひ参加したいと思いました。

〜後日〜

次の日結果が届きました。そして、気になる選考結果ですが、、、見事私はギリギリ選考に選ばれ、島根に1泊2日の研修に行くことが決定しました。なので、続きの記事をみなさんにお伝えすることができます!それでは次回の「地方プロデューサー研修in島根〜合宿編〜」お楽しみに!

EDITING TEAM

  • Writer

    樋口 晃大

    経営学部 商学科

  • Photographer

    長島優輝

    近畿大学 経営学部 商学科