SEP 13, 2019

INTERVIEW

コンセプトを視覚化する「Design Lab」

INTRODUCTION

アカデミックシアターACT322に位置するデザインラボ。主に、文化デザイン学科の学生が活動している場所で、デザインを基軸とした活動を行なっています。最近ますます学生同士のイベントでのコラボレーション、ポスターやパッケージの作成、外部企業と提携での商品に携わるなど、話題のラボです!デザインラボが目指すデザインの方向性や他分野との融合の可能性について、ラボオーナーである文芸学部文化デザイン学科 准教授 後藤哲也先生、そしてデザインラボで活動している学生さんにお話を伺いました。

表現ではなくコンセプトを視覚化する「デザイン」

後藤 哲也 文芸学部 准教授

内と外を結ぶ中間になる場所

後藤:KINDAI DESIGN LABは、現在のところは、文化デザイン学科の学生の自主的な活動の場所として使用しています。学内・学外のデザイン課題に取り組む実践的な活動が多いですね。最近では、学生主体のデザインサークルの活動や、ポスターやパッケージをデザインするなど外部企業とのコラボもありますね。今後は、さらに大学の中と外を繋ぐような場所にできたらいいかなと考えています。企業の方々と打ち合わせをしたり、アカデミックシアターのACT間で連携したり、デザインを用いた媒介の場所になれたらと考えています。

良い発注者を目指す

後藤:学生たちは、従来的なグラフィックデザインだけでなく、動画やウェブといった視覚デザイン全般について実践します。今日の集まりでは、前半ではいわゆるグラフィックデザイン的な課題であるポスターのデザインを行なっていますが、後半ではWebサイトを、デザインだけでなくコンテンツづくりまで含め、プロのデザイナーと一緒に仕上げていく予定です。編集とデザインの両方からでき、俯瞰的に物事を考えられるようになってもらえたらと思っています。幅広い領域を体験することで、デザイナーを目指すというよりも、デザインリテラシーが高い、良い発注者を目指してもらいたいと思っています。

デザインラボ 作業の様子

  俯瞰的に物事を捉え
     アウトプットする技術を持つ

後藤 哲也 

文芸学部 准教授

学生に望むこと

後藤:今後さらに技術が発展することを見越せば、広い視野で総合的に考えられる、技術では補えない部分を伸ばしてもらいたいですね。そのための実践の場としてこのラボを活用してもらいたいです。他学科の学生とも交流を増やしていき、学生同士の自発的なプロジェクトが生まれていくことを期待しています。近々、学生がつくったデザインラボのWebサイトも公開する予定なので、そこが交流のきっかけになればと思っています。

異分野との「デザイン」

KITAKAGAYA FLEAとのイベントポスター

外部起業との共同製作

後藤:企業や他学部との共同プロジェクトは単に「かわいい」「かっこよい」だけない、企業が求めるニーズを反映された現実的なデザインのプロセスを学ぶ機会になっています。また、大阪の北加賀屋で行われたKITAKAGAYA FLEAというイベントでは、京都造形大学、神戸芸工大学、京都精華大学などの関西の美術系大学の学生やアジアの若手のデザイナーと共同でポスター展を企画運営し、視野を広げ、自分たちのレベルを相対化する機会も設けました。

kitakagaya flea:

https://kitakagayaflea.jp/news/3718/

KITAKAGAYA FLEAの実際の様子
おおぞら展・展示パネル

後藤:伊丹空港(大阪国際空港)とのアートプロジェクト「おおぞら展」では、「動くポスター」を制作しました。伊丹空港の中には16台のデジタルサイネージがあり、そこで上映する「空港」をテーマにした映像作品を3・4回生の学生有志で制作しました。今年のゴールデンウィークに期間限定で展示される予定でしたが、好評につき夏休みまで展示を延長してもらえました。まだ展示されているので、是非みてください。

おおぞら展・ポスター

学部を超えたコラボ

後藤:学部同士のコラボとして、薬学部と外部企業のお菓子屋さんと一緒に、近大のお土産になるようなクッキーを作ることプロジェクトも進行中です。単に決められた範囲に図柄を考えるだけでなく、コンセプトからパッケージの仕様にいたるまで、すべて学生中心で進んでいます。

「デザイン」することでの学び

最後に、デザインラボに参加している学生メンバーにお話を聞きました。様々な企業や学部の依頼を受け、共作をしてきたデザインラボ。学生メンバーは、ラボとしてどんなビジョンを描いているのでしょうか。

吉川 涼水 文芸学部4回生

「作る」ではなく「創る」

吉川:ラボの活動の一つとしてサークル活動があるのですが、定期的に集まるのではなく、依頼を見つけたら集まっています。今まで手がけてきた中でいうと、近畿大学の図書館ボランティア・Apricot Conciergeのポスターや図書館のブックカバーを作成してきました。この時、コラボ感があってとても手応えを感じました。しかし、そもそもデザインラボで活動する文化デザイン学科の学生は新設されたばかりで横・縦のつながりが薄いです。そのため合宿を開いたりとか、他学部とのコラボを大事にしています。この時、制作の作るではなく、創る事を意識していて、1から10をではなく、0から1を作って、一部で見るのではなく、全体をみるようにしてます。

だから、視野を広げる、視点力を大事にしたいです。もしも美大なら成果を求められると思いますが、ここでは過程を大事にしています。上手い下手ではなく、その目的と理由ですね。意識しているのは「なぜそれを創ったのか」です。

       視点力を大事にしたい

吉川 涼水 

文芸学部4回生

木村 美奈 文芸学部4回生

もっと学生同士の依頼が増えてほしい

木村:デザインラボは基本的に依頼を受けてその依頼に沿った物を作ることが多いですね。例えば、企業さんの依頼に対しては、それぞれの作品をプレゼンしてやっています。なので、一つの企画に複数人が作品を出して決めるコンペ形式が普段は多いですね。どちらかっていうと向こうの人に決めていただく・選んでもらう感じです。ただ私たちとしては、すごく良い練習になるので、もっと依頼が増えてほしいです。クライアントの方もそうですが、他学部の人たちとの学生同士のコラボも増やしたいです。自分のためだけでなく、ニーズに合わせながら、自身のデザイン力を活用していくところが面白いですね。

思ったが吉日!

早速、私たち編集部も名刺を依頼して作ってもらいました!!!わずか一週間で仕上げていただきました!まさに編集室を視覚的に表現していただきました!

ゼロテン編集室の名刺 表面
ゼロテン編集室の名刺 裏面

コンセプトをビジュアル化するデザインラボ。

近大生の皆さん!企業の皆さん!是非、何かデザインで困ったことがあったらデザインラボに駆け込みましょう!

デザインラボに依頼またはご相談ある方はこちら↓

連絡先:tetsuya.goto@lac.kindai.ac.jp

EDITING TEAM

  • Writter (編集長)

    濱崎洋嗣

    総合文化研究科心理学専攻

  • Photographer

    谷川孝寛

    国際学部4回生

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