MAR 26, 2020

EVENT REPORT

令和元年度 アクトプロジェクト最終報告会

INTRODUCTION

 2020年3月4日、アカデミックシアター内のアクトプロジェクトによる最終報告会が行われた。3号館での開催を予定していた本報告会であったが、予想より多くの参加者に見舞われ、会場が実学ホールに急遽変更 された。
 運営側にとっては、何事もなく会が進むことに越したことは無いと思われるが、知見交流のための会に参加者数が圧迫することは、嬉しい誤算だったかもしれない。

VRスクール

人間味を忍ばせたVRスクール

 VRとは”Virtual Reality”の略である。仮想現実や人工現実というのはもはやいうまでもないだろう。VRスクールプロジェクトでは上記の技術を用いて近大初のバーチャルyoutuber(通称:Vtuber)を作ろうとしているのだ。ところが、VRやVtuberときくと難しいイメージをしてしまう読者もいるのではないだろうか?

 だが彼らは違う。その難しそうなイメージと逆行するように友達のような親しみを感じさせるようなキャラクターを魅せてくれた。経営学部の信本さんを筆頭に愉快なVRスクールのメンバーによる説明が始まった。

信本(プロジェクトメンバー):現在私たちは、近大初のVtuber「ニア教授」の運用をするために日々活動しています。ニア教授は近代カルチャー学を勉強していて褒められ慣れてなくて運動音痴、本は紙派の19歳の女の子です!ですが、頭が良すぎて出世したすごい子っていう設定です。

 メンバーの中にはVtuberに精通した学生もおり、近大にサブカルチャー文化の波が起きるのは目前である。

 最後に「炎上はしたくないです」と名言するところはネットに触れ続けている新世代らしい。そんなところもさすが人間味でしめる彼らであった。

社会連携推進プロジェクト

「社会連携推進室」って何してるん?

  ”オール近大”×地域の掛け合わせで、持続可能な地域社会への貢献・推進に取り組んでいます。(オール近大ってなんやねん。)”オール近大”というのは文理や学部を超えた大学の知を使いながら、復興・農業・産業・自治体などの分野で支援活動を行っていました。現在は複数のサブプロジェクトを行い、学生と自治体をつないで社会貢献しています。近大との包括連携協定締結先はなんと24府県市町村です。また、世界が取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の意識を学生に伝えるために、啓発活動や推進を行うとともに、持続可能な社会づくりを目指しています。

具体的に何をしたの?

 具体例を挙げると3つあって、アンスリウム商業出荷、震災復興支援(福島県川俣町)、SDGs啓発・推進活動です。

アンスリウム商業出荷開始!?

 アンスリウム→熱帯アメリカが原産のサイトモ科の植物です。5月〜10月に開花時期を迎え、赤やピンク、白、紫、緑といった鮮やかな色の花を咲かせます。

 川俣町で、古着から作った「ポリエステル培地」で復興の象徴として「アンスリウム」が栽培され、産業を振興しようとしている。近大とのコラボの一環として、アンスリウムクッキーを農学部と開発したり、アンスリウム×近大アート展を開催したり、活発的に活動した。さんによると、「今年度は大規模初出荷を行い、〇〇億円産業として成長してほしい」という強い願いがあります。

「サイクリング」を通して福島を盛り上げろ!(福島県川俣町)

 集落復興事業としては、廃校「おじまふるさと交流館」をサイクリング宿泊基地にしたり、川俣町PR動画の作成、サイクルツーリズムによる町内の活性化の提案等を実施しました。具体的にはサイクルの提供、観光のコースの開発、情報の発信をしています。今年度のは順調に進み、次年度は、サイクリングツーリズムの広報をしたり、実際にリリースしたりする予定だそうです。

SDGsで世界を変えろ!

 SDGs啓発・推進活動として、SDGs WEEK in KINDAI 2019を実施した。企画・運営を学生から募り、各プロジェクトに分かれて活動しました。

 具体的には、マイボトル、服からSDGsのファションショー、オーガニックコットンを使って靴下を作ったり、ジェンダーについての本音で語ることなどをしたそうです。学生たちが様々な角度からSDGsについて考えることで、今後の日本の未来を良くしていってくれそうな予感がしました。

EACプロジェクト

 最後の発表は近畿大学×マツモトキヨシホールディングスのかけ合わせでプライベートブランドを創造するEACプロジェクト。EACとはExperiment(実験)、 Action(行動)、 Collaboration(協力)の頭文字を取ったものだそう。

間違えて買わせようとしている?

 以前のマツモトキヨシのPB(プライベートブランド)にMK CUSTOMERがあるが、PBとしては第2世代の価格訴求中心であり、他NB(ナショナルブランド)の商品に寄せた商品が多かった。そのため、「間違えて買わせようとしている」「だまされた」などのクレームが浮上したので、次々世代までPB世代を引き上げ、他ブランドにはない”マツキヨらしさ”を探求する必要が生まれた。

商品無くしてPB生まれず!

 プロジェクトとしては3日間に分かれての商品開発が行われた。参加者は、1日目に近畿大学の薬学教授から将来性のありそうな化学成分についてインプットし、2日目にマツモトキヨシからマーケティング講座を受け、3日目の発表まで持っていくという短期間の中で濃密なフローをこなした。

 今回の報告会では、そうして開発された5つの商品のうちの1つが選出され、開発学生からプレゼン発表がなされた。商品概要としては、アカモク由来のフコイダンを配合していることが特徴の便秘対策系カップ麺である。

 注目すべきは、ストーリーマンガ等のツールを用いて誰にでも分かりやすい発表である一方、開発にはジョブ理論やUX(ユーザー体験)のマーケティング要素が含まれており、非常に研究性の強い商品であることが確認された。まさに新世代のPB商品といえるだろう。

会を終えて

 3つのプロジェクト発表を終え、閉会の挨拶の後は、報告した以外のアクトプロジェクトの概要のプレゼンがパネルブースを用い、各プロジェクト担当者から訪問者に対して行われた。

  一言で言ってしまえば、「意識の高い」メンバーが集合しており、その場にいるだけで活力を得られる場所であった。参加者は間違いなく有意義な時間を過ごすことができただろう。

EDITING TEAM

  • Writer&Photographer

    椋野 起信

    0-10Studio

  • Writer

    谷川 孝寛

    0-10Studio

  • Writer

    濱崎 洋嗣

    0-10Studio

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