FEB 18, 2021

PROJECT REPORT

アクトプロジェクト年間活動報告

INTRODUCTION

学生や地域、建築や不動産などの領域を超えて繋がるまちづくりを目指し、とくに地域資源の見える化と様々な「居場所」形成を実践しながら人と場をつむぐ活動を展開しています。とくに今年はwith・afterコロナを見据えた新たな交流機会を創出。主な活動としては①空き家・空店舗再生のよる新たな拠点の実践検証。②オンラインやVR手法を含めた地域(商店街)と地域拠点マネジメントなどに取組みました。COVID19禍によって思考停止せず、できることを見つけながら学生や住民が活躍できるまちづくりを行いました。

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【成果】脱・思考停止:チャレンジしたら、これまで見えなかったつながりが見えてきた!

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「異世代シェアハウス」では、学生と高齢者が実際に住むことによる相互メリットや課題があきらかになり、試行居住の重要性が検証されました。一方、COVID19禍によって私たちの地域サロン運営は大きな痛手を受けました。地域の皆さんとコロナ禍の課題を出し合うなかで、オンライン拠点運営にチャレンジしました。これらの取組みによって、これまでつながりにくかった関係が再構築されるなど、新たなコミュニティも生まれました。また、学生の交流と3D技術習得機会を商店街再生と結び付けたバーチャルながせ商店街projectでは、地域内外を紡ぐあらたな可能性が示されたと思います。

【具体的な活動内容①】まけるなCOVID19 project:まなびや通りオンラインフェスタ+バーチャル長瀬3D商店街

COVID19禍によって地域サロン運営が困難な状況下にありました。学生はじめ地域サロン利用者とコロナ禍における課題を出し合うなかで、学生や子どもの引きこもり、商店街の疲弊が問題になっていました。そこで、感染予防を検討しながらオンラインを活用した拠点運営にチャレンジしました。オンラインマーケットや絵本読み聞かせ、東大阪市長にも参加いただいたオンライン座談会など、これまでつながりにくかった関係が再構築され、新たなコミュニティも生まれました。また、学生の交流機会と3D技術習得機会を商店街再生と結び付けたバーチャル長瀬商店街projectでは、地域をベースとした広域的展開の可能性が生まれました。

【具体的な活動内容②】リノベーションプロジェクト:高齢者と学生のシェアハウス+ITサロン拠点整備

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1軒家をリノベーションして、高齢者と学生が共生する「異世代シェアハウス」を企画しました。地域包括支援団体をはじめ地域自治会との協力を得ながら、体験入居を実施しました。実践しないとわからない相互のメリットと課題が明らかになりました。とくに、制度の設計や事例の少なさの問題をはじめ多くの知見が得られました(卒論としてまとめています)。その他、地域企業からの依頼で長瀬駅前にあるビルの1階テナント物件を学生が気軽にプログラミングを学べるカフェスペース「&」の改修を行いました。学生が設計・施工に携わるとともに、オンライン家具製作サービスの実験利用など、新たな挑戦がはじまりました。

オンラインやバーチャル空間を積極的に取り入れた活動を進め、貴重な経験となりとても楽しかったです。

西村加奈子

建築学部4年生

高齢者と若者の試行居住や設計・施工など、五感を通してソフト、ハード両方の建築の学びを深められました。

木村祥吾

建築学部4年生

仲間と共に新たな挑戦をし、本気頑張った経験はこれからの糧になりました。

田中大也

建築学部3年生