SEP 18, 2020

EVENT REPORT

商品開発プロジェクトpart2~物ではなく、体験を創ろう~

INTRODUCTION

今回のイベントの目標は「大学生活の質が向上する新しい家電」の商品開発を行うことです。 第二回決起会アイデアソンが6月30日にオンラインで開催されました。株式会社ON-LIFEとディスカッションラボ主催の下、50名ほどが参加しました。 ユーザー目線での商品のアイデア発想やHP作成を通して、実践的なマーケティングスキルを鍛えることができます。

1.イノベーションとは何?

川村:イノベーションとは何だと思いますか。
さっそく、川村さんから参加学生に難しい問いが投げられました。ZOOMのチャット機能を用いて学生が答えます。回答の中には「新しいやつ!」「革新的な発明」「突飛なこと」など様々な意見が飛び交います。
これらの回答を踏まえて、イノベーションに必要なことは以下の三つだと仰いました。
1、技術革新(例、3Dプリンター)

2、ビジネスモデル(例、Google)

3、顧客体験(例、Amazon)
これらの従来の前提条件を揺るがす発想で、課題が解決できます。

2.イノベーションとリノベーション

川村:みなさん、リノベーションって聞いたことありますか? 最近住宅のリノベーションが流行っていますよね。考え方はこれと同じです。
リノベーションは既存のものに、手を加えて、新しく、より良いものにするという意味があります。


それに対して、イノベーションは新しい方法で課題解決を探ります。
この二つは、商品開発をする上で非常に重要になります。
例えば、こんなストーリーがあったとします。 「最近暑いな~、こんな中でオンライン授業を受けるのしんどいよな~」
「扇風機あるけどプロペラが回っているところしか風が来ない、もっと快適にできないか な」
これは部屋の暑さを解決するという課題です。

ーイノベーションの場合
「そうだ!空気自体を冷たいものにしちゃえばいいんだ!」
この結果、エアコンが生まれました。


ーリノベーションの場合 「そうだ!部屋全体に空気のおくれる装置を作ろう!」
この結果、サーキュレーターが生まれました。

上の二つとも課題解決になります。しかし、 「そうだ!○○」の違いがイノベーションとリノベーションの違いにつながります。


3.ビジネスモデル

ヒト、モノ、カネ、情報の4つ経営資源が、どのように働くのかでビジネスは大きく変わります。

川村:こちらのビジネスモデルの新たな例を紹介します。皆さんは洋服を売っている店舗にどのようなイメージをもっていますか。

この問いにもチャットで学生が回答します。

川村:皆さんの回答をまとめると、「店舗=服をその場で購入する場所」というイメージ...そうですよね。
しかし、この定説を覆したのがアパレルブランド「BONOBOS」です。 この店舗で試着をします。その後、気に入った服を各々がオンラインで注文する、というビジネスモデルです。

これにより、コンサルティングに重点を置くことができ、顧客満足を高めることができます。そのうえ、在庫を抱え無くて済みコスト削減につながりました。

このような革新的なビジネスモデルの展開も商品開発には必要です。

以上3つを川村さんから教えていただきました。具体例を交えながらのご説明、大変興味深かったです。本当にありがとうございました。

この話を踏まえて、グループワークがスタートします。課題であったヒアリングの発表から意見をまとめ、アイデアシートを埋めていきます。

このアイデアシートに開発する商品のストーリーなどを描くことで、どのような場面で使える商品なのかを分かりやすくします。

私たちのグループでは、天井や壁などのさまざまな場所に映し出せ、ネックピローとしても使えるプロジェクターを考えました。
代替品の存在や、消費者が実際に使うのか等まだまだ解決しなければならないことがたくさんありますが、最終プレゼンにむけて考えて良いものにしたいと思います。

EDITING TEAM

  • Writer

    吉本 はづき

    0-10Studio