FEB 18, 2021
EVENT REPORT
0から始めるプログラミング講座
INTRODUCTION
こんにちは!0-10 studioの植野優梨花です。今回は、プログラミングって興味はあるけど難しそう…と思っている人に、プログラミングを身近に感じてもらいたい!という思いから0から始めるプログラミング講座を企画しました。約50人の生徒に参加頂きました!
株式会社E-Researchの上田遼祐さんをお招きし、プログラミングの基本を楽しみながら学びました。
プログラミングといえば、パソコンに向かってひたすらカタカタしているイメージがありませんか?実はあの作業、日本人には日本語で中国人には中国語で話すように、パソコンが理解できるようにプログラミング言語に翻訳しているんです!
プログラミングをするにあたって、カタカタすること(翻訳すること)よりも命令文を考えることのほうが重要だそうです。
今回のプログラミング講座ではカタカタせず、グループワークで楽しみながら命令文を考えました!
はじめにアイスブレイクも兼ねて、グループに分かれて講演者上田さんに関するクイズをしました。なんと上田さん、現役大学生だそうです!
お母さんにリンゴを取ってほしい場合、「お母さん!りんご一つ取って!」と言えば、机の上にあるりんごのどちらかを取って、渡してくれるはずです。人間は相手の言葉のニュアンスを汲んで、自分で考えることができます。
ロボットにりんごを取ってもらう場合を考えてみましょう。「近くにあるりんごを取って!」と命令したとします。近くとは半径何メートルのことか?どちらの手で取ればいいのか?取った後はどうすればいいのか?抽象的な命令ではロボットは理解できません。ロボットは人間のように自分で考えることができないので、何をどうすればよいか細かく命令する必要があります。
これらを踏まえてグループ学習に入りました。160円を右手に持ったロボットを自動販売機の前まで移動させて、お茶を買う命令を考えます。
道もそんなに複雑じゃないし、意外と簡単そう!?と思いましたが、そんなに甘くありません…。自動販売機の前についてからの命令がまたややこしいんです…
答えがこちらです!
まず、自動販売機にたどり着くまでの命令として
ロボットが出発時どの方角を向いているかわからないので、
- 西を向く
そして
- 前に1メートル進む×20(繰り返し)
次は角を曲がらなければいけません!
- 北を向く
- 前に1メートル進む×10
また曲がります!
- 西を向く
- 前に1メートル進む×15
自動販売機の方角を向かないと買えないので
- 北を向く
続いてお茶を買う命令です!
買うのは160円のお茶です。
- 160円のお茶のボタンを確認
しかしここで厄介なことがあります。
その160円のお茶のボタン、もしかしたら売り切れかもしれませんよね…?
ここで出てくるのが分岐です。売り切れだった場合とそうでない場合で次の命令が変わってしまうので、場合分けします。
- 売り切れだった場合→②他の160円のお茶のボタンを探す(見つかるまで繰り返し、見つかったら「売り切れではなかった場合」に進む)
ロボットは右手に160円を持っているはずなので…
- 売り切れではなかった場合→②コイン投入口に右手に持っている小銭を全部入れる
- 電光板で投入金額が160になっていることを確認
小銭を入れても認識されず、コイン排出口から出てきてしまう可能性もありますよね?
その場合、またコイン投入口にお金を入れ直さなければなりません。
- 160と表示されていた場合→④お茶のボタンを右手で押す
- 160と表示されていなかった場合→④コイン排出口のお金を右手に握る(「売り切れではなかった場合」に戻り、電光板の投入金額が160になるまで繰り返す。160と表示されたら「160と表示されていた場合」へ進む)
どうでしたか?皆さんわかりましたか?私はまず分岐するという考えがなかったので、答えを見て驚きました。命令を考えるときは、ああなるかもしれない、こうなるかもしれない、といろいろな可能性も含めて考える必要があり、とても難しかったです。翻訳するのより命令を考えることのほうが重要だというのにも納得しました。
今回、プログラミングを身近に感じてもらいたい!と企画した講座でした。アンケートを行ったところ、多くの学生にプログラミングに興味を持っていただくことができました!
第二回も絶賛企画中です!日程は3/8に決定しました。皆さん是非ご参加ください!
EDITING TEAM
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植野優梨花
0-10Studio