実学シーズ

バイオコークスを用いたソロキャンプ

冨田 義弘

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化石資源の将来的な枯渇,二酸化炭素の排出による環境破壊が問題となっています。そこで自然エネルギーの利用が注目されています。自然エネルギーの1つであるバイオマスは植物のことであり、光合成することから地球上で二酸化炭素を増やさない唯一の資源です。また、日本国内においても木材だけでなく、竹や草、稲わらやもみ殻など未利用のバイオマスが沢山あります。これらをバイオコークス化し、石油や石炭などの化石資源と代替することで、環境に易しいだけでなく、純国産のエネルギーとして持続可能な社会構築の一翼を担うことができると考えます。

いま取り組むべき社会課題

バイオコークスは身近な材料で簡単に製造できます。また、産業,工業だけでなく身近なエネンルギーとしてお湯を沸かしたり、少量の電気を作ることもできます。自分たちの街にある材料で、自分たちの街で使うエネルギーを作る。つまり、エネルギーの地産地消を目指しています。日本のエネルギー自給率は10%未満です。SGDs「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」を主軸とした取り組みが必要です。

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まだ世の中にない新しい魅力

バイオコークスは植物を約180℃に加熱、圧縮して製造します。特徴としては約1/10に圧縮され、とても硬く強くなります。このため、燃焼させようとしても着火しにくく、難燃材として長期保存可能な燃料となります。一方で携行性が良くなり、液体やガス燃料に比べて安全に持ち運ぶ事が可能になります。

研究をもとにしたプロダクトと挑戦

現在の利用・活用シーン

一般的な薪ボイラーを用いた温浴施設やビニールハウスの加温

挑戦したい領域・分野

比重1.4であり、難燃性であることから、携行性に優れていると考えられます。また、180℃以下で製造されているため炭化しておらず、バイオコークスは高いエネルギーを持つ、ガスタンクであると言えます。ソロキャンプなどで荷物を減らしたい、安全に携行したい場合に有効であると考えられます。

事業者の皆様へのメッセージ

バイオコークスは難燃材であり、着火性が良くありません。つまり、単独で火を付けることが困難です。バイオコークスの優位性を活かしつつ、ソロキャンプなどに用いることができるギアの開発を希望します。

解説者

冨田 義弘

Yoshihiro Tomita

バイオコークス研究所

問い合わせ先

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