21 モザイク模様の愛

現代ではLGBT社会運動や同性愛婚の合法化などが進んできている。その一方で家族や学校、組織などの小さなコミュニティ内での、認知や受容、理解はまだ偏見が伴っている状況であろう。また、社会的規範から外れた恋愛である不倫や特殊性愛についても、マスメディアやインターネットでは容赦ない糾弾が浴びせられる。なかには、シニア世代の老いらくの恋にも眉をひそめるものもいるだろう。 ジェンダー、多様性(ダイバーシティ)が重要視される社会の中で、多様な性のあり方や恋愛の形を模索する。現代の社会課題が集約された書棚。

CORE BOOK

「モザイク模様の愛」を象徴する本です。

ストップ!!ひばりくん!

主人公のひばりくんは、高校では頭が良くてスポーツも万能、容姿もアイドル並みの超美少女。だけど、本当は男の子というちょっと危ない学園ラブコメ。著者の江口寿史はいつもその時代ごとのポップを形にしてきた。本書には80年代の時代の気分や雰囲気が凝縮されている。本書「コンプリート・エディション」は雑誌発表当時を再現した復刻完全版である。

  • 21 01

    未青年のめざめ

    自分がLGBTであると自覚する時期は、思春期が一番多いと言われる。誰にも打ち明けられずに思い悩んだり、心無いいじめに遭ったりすることも少なくはないであろう。ここでは「自覚」をキーワードに、自分の性に気づいたきっかけや、その後の学校生活や周囲との人間関係にフォーカスして、自分自身と周りとの付き合い方について思考する。

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  • 21 02

    ぼくの乙女心

    「トランスジェンダー」という言葉は1990年代から広く知られるようになったが、その医学的研究は19世紀ヨーロッパに端を発する。非西欧社会においては「第三の性」が存在する国・地域もある。また、ジェンダーとは関係なく異装=女装を求める風潮も高まりつつある。性別とは何なのか、ジェンダーを超越するとはどういうことなのかを考察する。

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  • 21 03

    ラブミージェンダー

    同性愛が違法である国や地域が存在する一方で、LGBTであることを自ら公言し、社会活動をしている人も近年は多くいる。世界の様々な場面で多様性(ダイバーシティ)が見直されつつある現在、同性愛者の社会での立ち位置も変わりつつある。男が男を愛すること、そして女が女を愛するということが、ほかの愛と何ら変わりないことを再認識する。

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  • 21 04

    フェチかペットか

    フェティシズムな愛、独りよがりな恋、勘違いの恋人たち…この世の中には人の数だけ愛の形がある。一人ひとりそれぞれの趣味嗜好が異なる以上、愛の形が一様でないのもある意味当然である。甘酸っぱくてレモンの味のする初恋から卒業した世代に贈る、一癖も二癖もある面々の愛のラプソディー。

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  • 21 05

    ほろにがい二人

    経済行為とは、社会的な価値の交換の一部である(マルセル・モースの『贈与論』より)。すれ違いやエゴイズム、些細なずれや価値観の違いが引き起こす均衡の崩壊。集団から個へアイデンティティが遷移している現代において、人は孤独である。ここでは、現代の恋愛の傾向を通して、見失いがちな本来の共存関係を探る。

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  • 21 06

    node(ノード)

    ビブリオシアター2F「DONDEN」には、「node(ノード)」と呼ばれる張り出した本棚がある。 各トピアの中の漫画・新書・文庫が、小見出しの軸をこえて交わる「結節点」として、意外で新たな本と出会う場へようこそ。

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「PASSION」には他にもこんなテーマがあります。

  • 21

    モザイク模様の愛

  • 22

    恋する女の生きる道

  • 23

    交際するメディア

  • 24

    笑いとオチの現象学