11 アスリートをめざして
人類は文化を育みながら、つねにスポーツを必要としてきた。スポーツの歴史を概観しながら、身体論、発生運動学、学校教育といった学術的スポーツ論から個別のスポーツ理論・歴史・技術・技法をめぐり、スポーツ栄養学や生理学、トレーニング法、バイオメカニクスからマネジメント論、スポーツ経営学、コーチング、チーム戦略まで、多角的な視点からスポーツを見る目を養っていく。貴族の嗜みから近代の競技へと進化したスポーツは、教育、鍛錬、遊戯など、さまざまな顔をもつ。健全な身体と精神を育むアスリートの知恵に学ぶ。
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机の上で知るスポーツ
貴族の嗜みから近代のスポーツへ。教育、鍛錬、競技、遊戯、さまざまな顔を持つスポーツは文化の中で育まれてきた。世界のスポーツの歴史。 -
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北が強い体操
中国、ロシア、日本。なぜか体操は北の国々が強い。器械運動、新体操、チアリーディング。芸術かスポーツか、身体の極限に挑む体操の世界。 -
11 03
走って跳んで抜く
少しでも速く。どこまでも遠く。0.1秒の壁を前にスプリンターが競い、ランナーが攻防する。身体の挑戦が熱狂を呼ぶ、陸上競技のすべて。 -
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子規が好きだった野球
野球が日本に入ってきたのは明治時代。正岡子規が夢中になった日本野球の黎明期から、現在のメジャーリーグまで。白球を追った歴史と文化。 -
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バスケットかバレーか
ジョーダンのリバウンド、東洋の魔女のレシーブ。息つまるゲームを見せる、選手や監督の物語。バスケットとバレーの面白さを体感する。 -
11 06
サッカーかラグビーか
フットボールを起源に持つサッカーとラグビー。手を使わない、前に投げない。絶妙なルールが、世界の人々を魅了し、技術と戦術に夢中にさせる。 -
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球技百景
コートがあるものないもの、ゴールに入れるもの、ネットを越えるもの、人に当てるもの、穴に入れるもの、奪い合うもの。球技の姿は千差万別。 -
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水の上で競う
水泳、サーフィン、カヤック、ボート、セーリング、シンクロナイズドスイミング。水とその流れを扱う、水上競技の魅力。 -
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雪と氷のスポーツ
冬に楽しみたいスポーツがある。氷上の格闘技・アイスホッケーから技と美のフィギュアスケートまで、氷の世界の競技と競演。 -
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狩猟も馬術も
紳士の嗜みから始まった狩猟や馬術は、品格や権力の象徴だった。射撃や乗馬やハンティングは、サイクリングやモータースポーツへと進化する。 -
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相撲・武術・格闘技
古代から男たちは、身体の強さを競い合った。レスリング、ボクシング、パンクラチオン、相撲、剣道、拳法。体と体がぶつかり合う格闘技の世界。 -
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メンテ・チャージ・ケア
アスリートは体のメンテナンスのプロでもある。ベストな状態で戦うためには、上手に休むことも大切だ。メンタルとフィジカルを手なずける。 -
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コーチング・トレーニング・マネージング
監督やコーチやマネージャーは、選手の能力を引き出す第三の目だ。心理も経営も組織論も、才能のマネージメントをスポーツに学ぶ。 -
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アスリートはサイエンティスト
アスリートこそ科学者であるべきだ。スポーツ医学、運動生理学からバイオメカニクスまで、最先端のスポーツ・サイエンス。 -
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上部3段