15 市場と資本主義
このインデックスでは、「価値を生み出す市場」とは何かを探究していく。家政の集合場が、やがて商業の場になり、貨幣が登場し、市場ができていく。価値とは、貨幣とは、市場とは? 資本主義の根本を見据えながら、人々の消費を煽動するブランドや広告による欲望の喚起の秘密に迫る。金融資本主義や新自由主義と結びついたグローバル・キャピタリズムは、世界をどのように覆い尽くしてきたのか。資本主義はこの先どこへ向かうのか。現代社会が抱える市場の問題を、その起源から考える。
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15 01
歴史の中の経済
経済の歴史は欲望の歴史だ。物々交換、通貨の発明、市場の拡大、流通の発達、資本主義の台頭。古代から近代までの経済活動の変遷を追いかける。 -
15 02
市と交易の人類史
マルシェ、バザール、アゴラ、イチバ。世界各地で「市」が誕生し商取引は発達した。商品が各地を行き来し、交易の発展が文化の流動をも促していく。 -
15 03
貨幣をめぐる議論
「お金」とは何か? 紙切れ一枚、コイン一枚に価値が宿るのはどうしてなのか? 実体なくして世界を動かす、「貨幣」をめぐる議論。 -
15 04
利子と銀行と株
貯蓄をすれば利子がつく。株を買えば配当が出る。ひとりでに増殖する富のカラクリを経済と文明の歴史から読み解く。 -
15 05
市場という世界システム
イチバからシジョウへ。価値を交換し、流通させ、人々は富を分配してきた。市場を動かすのは「神の見えざる手」なのか? 経済の根源を考える。 -
15 06
マスプロダクト・マスセール
製造の機械化・組織化は、大量生産を可能にし、生産コストを低減し、大量消費を招いた。大量生産・消費時代の、価値のゆくえ。 -
15 07
コングロマリットの誕生
企業は成長を目指し、吸収合併を繰り返し、超巨大企業に変貌する。経済成長時に乱立したコングロマリットは、世界経済をどう変えたか? -
15 08
産業政策と金融政策
市場と国家は相容れないものなのか? 世界恐慌はなぜ防げないのか? 産業と金融をめぐる政策が、国の未来を左右する。経済と国家の危うい距離感。 -
15 09
資本の自由化/株主主権
会社はだれのものか。経営者のもの?従業員のもの? 株主のもの? 資本の自由化と株主資本主義の問題を、マネーの変遷と共に見る。 -
15 10
グローバル・キャピタリズム
経済にもはや国境はない。資本が世界を駆けめぐるスピードに、人類は追いつけるのか? 資本主義の行く末、課題先進国・日本の明日に思いをめぐらす。 -
15 11
金融工学の功罪
お金がお金を生み出すようになったきっかけは、金融派生商品が登場したことだった。金融工学はなにを牽引し、なぜ暴走したか。 -
15 12
資本主義の未来
富の偏在、環境・資源の限界、少子高齢化など積み重なる課題に対して、資本主義は有効なのか?ポスト資本主義の可能性を模索する。 -
15 13
上部3段