実学シーズ
近大学生トライブ情報を活用した市場創造
廣田 章光
Z世代(1990年代中盤~2012年頃に出生した人々)は、今後の消費の中心的存在なることが予想され世界的に注目を集めている。大学生はまさにZ世代の年齢上位層にあたる。そこで近畿大学に在籍する学生の生活行動、消費行動の実態を、学生リサーチャーが「内部者」として調査、考察を行い、定期レポートを作成、発信する。レポート発信を通じて社会(企業、行政)との新たな連携スタイルと、この資源を活かした新たな領域での学生起業家育成を促進する。
いま取り組むべき社会課題
特に企業は、新たな事業機会を探索するため、Z世代の実態を把握する活動を行っている。しかしながら、Z世代の多様性と、非Z世代にとって粘着性の高い情報が多いため、Z世代を理解することは容易ではない。特に調査部門を有さない企業や行政などはその問題を解決することは難しい。本プロジェクトは、単なるレポートの制作・発信だけでなく、このような問題を解決するための情報共有、共働の可能性と大学の社会の新たな役割を生み出す可能性を持っている。
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まだ世の中にない新しい魅力
Z世代である近畿大学である学生が、自ら所属する同じZ世代のコミュニティや他のZ世代およびそのコミュニティにおいて、日常生活を過ごすことによって、「内部者」と「外部者」(客観視点)を使い分け、エスノグラフィー手法、インタビュー手法による情報の収集とビジュアル(写真、スケッチ)と文章による表現によるレポートは「外部者」「リサーチャー」として優れた企業の調査部、調査会社のレポートとは異なる視点による情報収集が可能。 また、このような経験を積んだ学生リサーチャは、企業との共働型製品・サービス開発での活躍期待が発生することが予想される
研究をもとにしたプロダクトと挑戦
現在の利用・活用シーン
近畿大学学生トライブレポート(アカデミックシアターとSeedataとの協働) 近畿大学学生の日常活動の気づきから企画されたフェイスシールド(オール近大新型コロナウィルス感染症対策プロジェクト:3月公開予定)
挑戦したい領域・分野
産業分野、市場分野別の調査データ報告会 マルチクライアント方式による特定分野テーマ(例えば、学生の食に関するソーシャルメディアコミュニケーションの実態など)の調査レポートの作成(有償) 近大学生トライブ(例えば、ZOZO投稿モデルの日常生活、コロナ禍の柴犬愛の生活など)のダイジェストレポートの定期発信と専用ウェイブページへの掲載による近畿大学のリサーチ能力やトライブ学生の発信 トライブ学生とInstagram投稿の実態レポート
事業者の皆様へのメッセージ
複数企業のマーケティング、開発、技術担当とのトライブレポートを使ったサービスデザイン トライブデータを使った先行的製品・サービスのプロトタイピング 社会課題解決につながるニッチな市場創造に向けたトライブチャレンジ
より詳しい情報を知りたい皆様へ
解説者
廣田 章光
Akimitsu Hirota
経営学部 商学科
問い合わせ先
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