実学シーズ
製品のライフサイクルデザイン
柳橋 肇
製品のライフサイクルは時代と共に早まっており、日々多様な新商品が世に創出されています。環境意識の高まりからも製品のライフサイクルを前提としデザインは重要な要因となっており、当ゼミでは「ライフサイクルデザイン」という課題に取り組んでいます。いわゆるLCD(資源や設計などの工学的研究)ではなく、あくまでデザインのアプローチのなかで、製品を取り巻く諸要素(サービス・ビジネス展開、ソーシャルデザイン、環境負荷低減等)を包括的に考え、わかりやすく可視化する行為です。一過性のモノではなく、なるべく世に効率的に作用していく持続可能なプロダクトアウトの方法を模索・提案していくことを目的としています。
いま取り組むべき社会課題
環境負荷低減と企業活動の両立。



まだ世の中にない新しい魅力
明確で効率的な製品のライフサイクルデザインを確立できれば、製品に明確なコンセプト(ストーリー)を与えることができ、訴求力の高い新商品を生み出すことができます。このような取り組みをされているメーカーは存在しますし、考え方として新しいとは思いませんが、これからのモノづくりには必要不可欠な要素だと思い、取り組んでいます。
研究をもとにしたプロダクトと挑戦
現在の利用・活用シーン
近大マスクの開発 大学の研究と地域企業とのコラボレーションにより製品化が実現。この社会問題解決型の商品開発は企業間の連携や事業化展開など、次の展開(ライフサイクル)を生み出しています。
挑戦したい領域・分野
自動車関係のデザイン業務を行なっている関係上、自動運転技術や次世代型モビリティーの開発、特に大阪万博に向け都市におけるパーソナルモビリティの在り方などについては大変興味を抱いています。
事業者の皆様へのメッセージ
企業の保有する技術の活用方法、新分野への展開など、次世代に向けた新しいサイクルを産み出す上で、デザインの視点でお力になれそうなことがありましたら、ぜひご協力したいと思います。
解説者
柳橋 肇
Hajime Yanagibashi
文芸学部 文化デザイン学科
問い合わせ先
研究への質問、共同開発のご相談など、
まずはどんなことでも、お気軽にご相談してください。
スタッフから数日中に折り返しご連絡します。