19 目覚めたら超能力

神と同等の力を手に入れたいという欲求が超能力を、神の力を感じる環境に身を置きたいという欲求が超自然を生む。制御不能な力は人体への痕跡、変容として現れることもある。 それは決して近づくことができない憧憬の対象であると同時に、忌避すべき対象ともなる。異能者は人ならざるものとして社会の外におかれるのである。我々は再現可能かつ自分自身も獲得可能と想定しうる能力や世界にのみ共感をしめすのだ。しかし、超能力はかつて我々が失った能力であるかもしれない。原能力、異能力、超能力の物語から、その歴史と研究と将来まで考察する書棚。

CORE BOOK

「目覚めたら超能力」を象徴する本です。

寄生獣

「超能力は自分でコントロールできれば単なる卓越した能力でしかない」という言説がある。では、制御不可能な超常的能力が不可避的に身についた場合はどうなるか?新一は、寄生生物・ミギーとの共生を隠しながら暮らしている。新一もミギーも、本来属する世界の中では異端として身を処し、生き残るために孤独を共有する。何かを得た時に何かを失う。この物語では超常的な力を持った者が直面する葛藤の類型が示されている。

  • 19 01

    異世界のヒミツ

    古くから人は「向こう側」「ここではないどこか」を夢想してきた。そこでは我々の住む世界とは異なるルール・ロール・ツールが貫かれ、迷い込んだ人間は超現実的な出来事と出会う。それは物語としてはSFやファンタジーといったジャンルでこれまで紡がれ、人類の想像力がどこまで跳躍できるかを試す場であった。異世界という背景に置くからこそ、人間という存在の本質が描きやすいということもあった。

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  • 19 02

    人体変異・人造人間

    キリスト教における聖痕のように、神の力の顕現として身体に傷を負うという現象が古来より伝えられてきた。各地の神話において身体に不具を持つものは神の使いとされた。そのバリエーションとして邪悪な力によるもの、フランケンシュタインの怪物に代表される人為的な肉体改造によるものもまた想像されてきた。それは超自然的な強い力を発揮することもあれば、呪われることで醜くなり、人間としての尊厳を奪われることもあった。

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  • 19 03

    透視・念力・テレパシー

    超能力には透視、念力、予知、テレパシー、テレポーテーションなどがあるとされる。仏教では神通力と呼ばれ、厳しい修行によって体得するものであった。シャーマンもまた同様に超自然的な交感能力を身につけた。一方でマンガや映画では多くの場合なんらかのきっかけにより突如身につけるものであり、危機に瀕した世界を救うなどの「使命」が合わせて提示される。神の能力の権限委譲であるが全知全能とはならず、なんらかの弱点を抱える。

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  • 19 04

    スーパーネイチャー

    超自然/超常現象は我々の科学では説明のつかないことを扱う。UFOや四次元、ミステリーサークルなどがまずは思い浮かぶが、現代社会からは忘れられた原風景をもここでは扱う。より人間と自然、動植物が近かった頃。その間を妖精が取り持っていた頃。それはどこか素朴な懐かしさ、ノスタルジアを伴う。これら人間以外の存在はかつて、あらゆるものが神の意思の現れであった。

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「ALIEN」には他にもこんなテーマがあります。

  • 17

    神と悪魔の語り部

  • 18

    異形との出会い

  • 19

    目覚めたら超能力

  • 20

    ホラーにハマりたい