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01 文学をマンガする

古今東西の古典・名著、神話から経典、日記から民話まであらゆるものがコミカライズされてきた。近代文学・現代小説からマンガへの大胆な翻案、逆にマンガから小説や映画へ再編集される動きも起こってきている。マンガの歴史は、「文学をマンガする」ことの実践の系譜でもあるのだ。文学、文芸の活字の世界がどのようにマンガになっていったのか、その先にマンガはどのように現代日本の表現の前衛を切り開きつづけているのか。マンガの翻案力とメディア媒体の編集方法の違いによる認知差を感じてほしい。

CORE BOOK

「文学をマンガする」を象徴する本です。

あさきゆめみし : 源氏物語 : 完全版

平安時代の王朝文化を活写した紫式部『源氏物語』。四〇〇字詰めの原稿用紙で2400枚にも及ぶこの長大な作品を豪華絢爛な意匠や流麗な心理描写の表現とともに漫画作品に仕上げたのが本作(ちなみに、現代の長編小説は原稿用紙200枚が目安だ)。数多の女性と浮き名を流す光源氏だが、栄華の絶頂を極めたあと、世の無常に苛まれ、出家してしまうほどに物語は波乱に富む。漫画から入って、古典の翻訳、原作も通読してもらいたい。

  • 01 01

    古典のかほり

    受験勉強の『源氏物語』対策にマンガから知識を仕入れておくのは、<古典>的ノウハウと言ってよい。「古典」に分類される文学作品たちは、執筆された時代背景を遠ざかれば遠ざかるほど理解に困難が伴うようになる。作品を取り巻くひとびとの考え方や所作、価値観といったものが体感として得心できなくなるからである。そうしたときにマンガは過去に生きたひとびとの一挙手一投足を鮮やかに描き出してくれる。敬遠しがちな文学をマンガで楽しんでほしい。

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  • 01 02

    書を捨てず漫画も読む

    読書の感動をそのままに映画館へ足を運んだらがっかりしたという経験を、誰でも一度や二度はしているはずだ。作品の出来不出来の問題もあるが、一番大きいのは他人の解釈に対する違和感。「わたしならこういうふうに表現するのに!」しかし、この違和感こそが新たなる創作へのトリガーになる。現代小説を中心とした原作付きの作品や活字に負けない物語の肌理(きめ)に触れられる作品を取り揃えた。マンガか活字かではなく、ここはぜひマンガも活字も。

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「MODE」には他にもこんなテーマがあります。

  • 01

    文学をマンガする

  • 02

    イメージの実験工房