31 アジアの胎動
インダス・ガンジス・黄河・長江。このインデックスでは、「文明のゆりかご」とも言われる四つの川を皮切りに、アジア諸国の歴史を一挙に総覧する。フン族やアーリア人などの世界を駆けめぐった遊牧民、商業と文化を運んだシルクロード、中国をグローバル・スタンダードと見た中華秩序、西洋哲学に並ぶ東洋思想の発展など。古代インドからムガール帝国へと発展し独自の文化宗教思想を醸成した、インドの来し方・行く末も眺望する。日本の隣国である朝鮮半島史を追いかけながら、日本と韓国・北朝鮮の関係を考える。
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31 01
インダス・ガンジス・黄河・長江
「文明のゆりかご」から人類の歴史は始まった。大河の周辺で人類は何を生み出したのか。アジアの神話からシルクロードまで、文明の曙をめぐる。 -
31 02
アーリアと古代ペルシアとフン族
かつて世界中を駆け巡った民族がいた。アーリア人、ペルシア人、フン族。ユーラシアの東から西まで、民族興亡を追いかける。 -
31 03
遊牧シルクロードの動向
キャラバンはシルクロードを交易の道にした。やがて商業の道は文化の道へと進化する。ヨーロッパと日本を結ぶアジアンロードの物語。 -
31 04
秦漢帝国から大唐帝国へ
中国は一日にしてならず。四千年の歴史が城郭も漢詩も京劇も山水画も生み出した。王朝と皇帝と革命の歴史がアジアを牽引する。 -
31 05
モンゴルの嵐とイスラム化
アジアを初めて支配したのはモンゴル帝国だった。日本にも中国にもヨーロッパにも影響を与えた蒙古の嵐は、イスラムと結びつく。 -
31 06
中華秩序と東アジア
中国が中心で、周りは属国。中華思想は、植民地主義とは違うのか? 中国文化が周辺国に与えた影響の功罪から、東アジアの姿が見えてくる。 -
31 07
古代インドからムガールへ
仏教もヒンドゥー教も生み出した地、インド。インダス文明からムガール帝国の勃興まで、強烈な独自性を打ち出すインドのルーツにさかのぼる。 -
31 08
近世インドと東南アジアの歴史
仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教。マレー、華僑、タイ、クメール、ベトナム。多様な宗教と民族で構成される東南アジアの歩み。 -
31 09
朝鮮半島の揺動
中国王朝の変遷、北方民族の移動、秀吉の侵略。動乱に翻弄されながらも独自の言語と文化を保持してきた、朝鮮半島の統一と分裂の歴史を追う。 -
31 10
眠れるアジアの目覚め
西洋中心の世界は崩れようとしている。アジアは協調に向かうのか、独自路線を歩むのか。眠れるアジアの未来を問う。 -
31 11
ガンジー・毛沢東・ホーチミン
アジアには思想を牽引する三人の活動家がいた。ガンジーは非暴力・不服従へ、毛沢東は文化大革命へ、ホーチミンは独立へ。三者三様の生き様を知る。 -
31 12
東洋思想の系譜
ギリシア哲学に匹敵する思想的基盤が、アジアの古層には潜んでいる。孔子、孟子、老荘思想、ウパニシャッドから、アジアの胎動へ。 -
31 13
上部3段