32 日本をめぐる歴史と文化
日本はいつからどのように始まったのか? 古代王権の源流から、律令制度の発展、武家の誕生、蒙古襲来の中世史を追いかけ、室町・戦国時代を経て、江戸の文明史をめぐる。禅や茶や花や能などの日本の文化から、メディア史、風俗史、国学・洋学などの日本の学問まで。さらに、明治維新・第二次世界大戦・高度経済成長など、近代以降の日本の契機となった事象の裏側を探る。戦後一気に経済大国の仲間入りをした日本の光と影を考え、震災を越えて21世紀を生きる日本の姿を浮き彫りにする。
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日本の歴史を概観する
「日本」はいつから始まったのか?謎に包まれた日本の起源までさかのぼる。歴史・地図・年表を紐解き、立体的に概観する日本の通史。 -
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倭国から大和朝廷へ
神話と歴史の時代は、どうつながっているのか?古事記と日本書紀から、邪馬台国、倭国、大和朝廷へと受け継がれる古代史を読み解く。 -
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中世日本と武家社会
武家の登場が日本の中世のはじまりだった。律令国家、摂関政治を経て、源平の合戦へ。鎌倉幕府が礎を築く中世史に注目する。 -
32 04
領国文化と国ぶり
中央集権的な鎌倉幕府から領国を守護職が管轄する室町幕府へ。荘園の拡大は守護大名を強大にし、群雄割拠の戦国時代へと突入していく。 -
32 05
徳川体制の特徴
270年ものあいだ日本を統治し続けてきた江戸幕府。武家諸法度、参勤交代、鎖国体制。徳川体制が実現した仕組みに学びたい。 -
32 06
禅と茶と花と能
古代の和歌文化は百花繚乱の芸能を花開く。道元の禅、利休の茶の湯、池坊の華道、世阿弥の能。独自の精神と方法を継承する芸能史。 -
32 07
開国と近代日本
「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」いよいよ開国を決意し、近代日本が始まる。グローバルな思想・政治・経済が日本を覆い始める。 -
32 08
儒学・和学・国学・洋学
閉ざされた日本にも外国の知識は積極的に取り入れられてきた。中国やオランダから朱子学・洋学が輸入され、日本独自の国学が見出されていく。 -
32 09
日清・日露・満州国
近代国家として世界と関わりを持ち始めた日本は、やがて世界のパワーバランスの変化の中に巻き込まれていった。日清・日露戦争の勝利が、日中戦争への暴走を生む。 -
32 10
敗戦と東京裁判
日本の敗戦とは何だったのか? 東京裁判では誰が裁かれたのか? 負の歴史から目をそらさず、いまの日本を決定づけた戦中戦後を概観する。 -
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高度成長と列島改造
戦後日本が選んだ道は「高度成長」と「列島改造」。60年安保、所得倍増計画、田中角栄の登場は、急激に日本を経済大国へと導いていく。 -
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経済大国の光と影
敗戦から経済大国へ。一挙に繁栄に向かった日本。豊かな国への成長は社会に歪みも生み出した。公害、バブル、少子化。日本はどこへ行く? -
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震災から立ち上がる
2011年3月11日、日本は未曾有の震災を経験する。家屋の倒壊、津波被害に加え、原発事故。立ち上がる日本の姿が、未来への希望につながる。 -
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上部3段