18 暮らしとコミュニティ
いま「コミュニティ」のあり方が見直されている。元来、村落共同体は同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている社会だったが、近代以降は生活形態の多様化によって、暮らす場所と働く場所が分離し、子育ての環境も劇的に変化してきた。特に日本では少子化と高齢化と核家族化が進み、個々が暮らしのリスクに備える風潮が強くなっていく。この時代をどのように生きていくのか。このインデックスでは、人々が「集い暮らす」とはどういうことかを、多様な視点から考える。
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18 01
家・クラン・共同体
コミュニティーの最小単位としての家、血縁から構成されるクラン、さらに広い共同体。さまざまな単位の人の集まりから、社会を考える。 -
18 02
家父長と親族たち
家父長という存在は、共同体におけるリーダーの原型。家族のあり方、夫婦の関係、主婦の起源を探り、男女共同参画の時代を眺望する。 -
18 03
オイコスの成立
オイコスはギリシア語で「家」。市民の経済的独立の基礎だった。家から始まる経済活動はいかに発展したのか? 経済のルーツをたどる。 -
18 04
「暮らす」と「働く」
ワークライフバランスはいかに維持すればよいのか?そもそも暮らしと労働は二分されるものなのか?家庭と職場を行き来する、現代人の生き方を考える。 -
18 05
子どもと向き合う
子どもは社会の授かりもの。子どもと向き合う大人たちは何を学び、何に備えればよいのか?妊活からしつけまで、大人が子どもにできること。 -
18 06
付き合いも大事
上司と飲み会に行かない若者が増えている。付き合いが悪いのはダメなのか? ネットワーク社会学の視点から、共生の重要性を考える。 -
18 07
地域で生きる
Iターン、地方創生、グローカル社会など、地域の価値はますます高まっている。その地域にしかないものを、活かして生きる。 -
18 08
リスクに備える
災害も事故も病気も犯罪も、災いは突然やってくる。リスクとどう向き合うか。現代社会に生きる人々のための、リスク論。 -
18 09
上手に暮らす
上手に暮らせば、豊かになる。掃除、洗濯、料理、しつらえ、年中行事と四季の楽しみ。経済とは別の価値観として大切にしたい、QOL。 -
18 10
少子化と高齢化
日本は少子高齢化の波を世界に先んじて受けている。若年層が高齢者を支える社会システムは持続する?課題先進国の目前にある問題を直視する。 -
18 11
祭り・遊び・ゲーム
暮らしに遊びを、コミュニティには祭りを。祝い、歌い、競いながら、家族も地域も結束する。日本人が大事にしてきた「お楽しみ」の昔と今。 -
18 12
趣味までつながる
どんなものであれ、趣味は暮らしを豊かにする。裁縫、ガーデニング、ヨガ、アロマ、お茶、お花。好きだから続けられる、日々の小さな没頭。 -
18 13
上部3段