05 大地と海が生きている
46億年前、太陽系3番目の惑星である「地球」は誕生した。マグマオーシャンに覆われた灼熱のドロドロスープ状態の原始地球に、やがて生命の母である「海」が形成され、プレートテクトニクスによって「陸」が誕生し、生物が多様化した。人類は自然を加工し、文明を築き、社会を創りだしてきたが、一方で環境汚染や資源の枯渇といった新たな課題に直面していく。地球のめぐみと人間の消費、その収支の均衡が崩れつつある時代に「新しいエコロジー」のあり方を探る。
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05 01
地球は循環している
ガイア仮説は地球を一個の生命体とみなした。地球を駆けめぐる、熱、海流、気流、マグマ。大陸さえも流動する、循環する地球の姿。 -
05 02
海の構造
海はさまざまに姿を変える。生命の母であり、陸同士をつなぐ道であり、海産物がとれる水の畑だ。海の構造を知り、多様な海の表情に出会う。 -
05 03
大地の誕生
地殻とマントルの対流で大地が誕生した。プレートテクトニクスとは、陸の移動がいまある地球の形を作り出したとする学説だ。足元から地球を探求する。 -
05 04
地殻のダイナミクス
造山運動は大地から山を生み出し、島を作る。地層や岩石や鉱石から、地球の活力が見えてくる。数億年前の大地に思いをはせる。 -
05 05
足元に広がる世界
地面の下には資源が眠っている。石油も石炭も鉄も天然ガスも、世界を支えるエネルギーの源だ。限りある資源の未来に向けて、足元から見直したい。 -
05 06
森と水に守られて
地球を他の惑星と分かつのは、森と水の存在だ。森林は多様な生態系を生み、川や湖や地下水が生物を豊かに育む。土と緑と水が支える生命の営み。 -
05 07
文明が加工する
文明は自然を加工し発展してきた。古代の冶金術からインフラ整備としての水道橋まで、人類の進化の歩みとともに技術史をたどる。 -
05 08
治水・土木・鋳造
人類は文明を生み出して以来、自然を支配しようとしてきた。水を治め、土地を開き、道を敷き、橋を架ける。自然と向き合う人間の欲望と知恵。 -
05 09
環境という視点
自然の中の人間から、人間の周りの自然へ。環境という視点を持つことで、生命は、みな生かされていることに気がつく。 -
05 10
汚染される自然
人間の自然への介入が、大気汚染や海洋汚染、水質汚染や土壌汚染を生み出した。汚れてしまったこの世界を、どうよみがえらせる? -
05 11
人間の消費 vs. 地球の収支
地球の自然治癒力を超える速度で、人間は消費する。石油、シェールガス、自然エネルギー、原子力。資源と消費と創意工夫。地球の収支を考える。 -
05 12
新しいエコロジー
人類の持続可能な発展を目指して。支配する自然から共存する自然へ。新しいエコロジーを模索し、新時代の価値観をつくりだす。 -
05 13
上部3段