14 国と人を守るしくみ
国家の役割とは何か。ネーションステート(国民国家)の誕生により、「国民」という存在が生まれ、立法・司法・行政が三位一体で国家をコントロールする三権分立が始まる。このインデックスでは、「正義」と「道徳」のあり方を考え、近代政治を振り返りながら、20世紀のさまざまな政策や外交・軍事に目を向けていく。一方で、現代ではあらゆることが「リスク」として管理され、医療も食品も労働も、生活のあらゆる側面でコンプライアンスが重要視される。安心・安全を求める社会や制度を概観しながら、現在のグローバル・スタンダードの行方を考える。
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14 01
正義と道徳のために
正義とはなにか? 道徳や倫理はいかに形成されるのか? 人々が共により善く生きるために必要なルール・条件。古代までさかのぼって考える。 -
14 02
西洋の君主と制度
西洋では、君主が権力を世襲してきた。世襲君主制から絶対君主制、立憲君主制へ。貴族、王室、帝国。社会を牽引した制度の変遷。 -
14 03
東洋の知恵と専制
孔子、孫子、孟子。諸子百家、四書五経、春秋戦国時代。律令制や儒教を生んだ古代中国のリベラル・アーツに学ぶ、東洋的世界の見方。 -
14 04
民族と国民のあいだ
民族と国民の関係は? 国民国家はどう生まれた?イギリス市民革命、フランス革命、チェコ革命。国家の矛盾に挑んだ国民たちの歴史を俯瞰する。 -
14 05
近代政治ことはじめ
ホッブズ、ロック、ルソー、モンテスキュー。政治の枠組みを確立した思想家たちは何を構想したのか? 近代をつくった政治思想の形成と展開。 -
14 06
法律というルール
なぜ法に従うのか。人が生きていく上で法はどんな働きをするのか。先人の思想の系譜を読み解き、法と共により善く生きる道を思索する。 -
14 07
20世紀の政策
二度の世界大戦、世界恐慌、米ソ対立。世界の権力地図が大きく変化した二十世紀に各国はどのような政策を打ち出したか? -
14 08
社会主義・全体主義・ナショナリズム
マルクスが掲げた社会主義、ナチスが標榜した全体主義、民族独立で萌芽したナショナリズム。国と国民とはいかなる思想で結びつくのか。 -
14 09
富と軍事と外交術
国際社会で存在感を示さなければ、国家は世界の流れから取り残される。国家の威信を保つのは、富か軍事か外交か。国家間のキワを思索する。 -
14 10
生存と安心のために
国家には国民の生存を保障する義務がある。社会保障や福祉制度など、安心と安全のためのセーフティーネットのあり方を問う。 -
14 11
リスクとセーフティネット
事故のリスク、病気のリスク、災害のリスク。リスクが溢れる社会で万全な用意は可能なのか?不測の事態に臨む、リスクとの付き合い方。 -
14 12
グローバル・スタンダード
民主主義も資本主義もコンプライアンスも株主主権も、西洋発のグローバル・スタンダートだ。 一様につながった世界の本質と向き合う。 -
14 13
上部3段